カモミール
産地・特徴
ヨーロッパ・アジア・北米に広く分布する一年草で、白い花びらと黄色い中心を持つ、可憐な花を咲かせます。名前はギリシャ語の「khamaimelon(地に這うリンゴ)」に由来し、その名の通り、青リンゴを思わせる甘くやさしい香りが特徴です。
歴史・逸話
カモミールの利用の歴史は非常に古く、古代エジプトの医学文書「エーベルス・パピルス(紀元前1550年頃)」にもその記録が残っています。古代エジプトでは、熱を下げ、肌を美しく保つために使われ、神聖な植物として大切にされていたと伝えられています。
古代ローマでも、博物学者の大プリニウスがその薬効を高く評価していたことが知られています。ギリシャ・ローマの医学においても、消化や炎症を鎮める植物として広く用いられてきました。
ヨーロッパでは、「カモミールで手を洗うと幸運が訪れる」という言い伝えも残っており、胸元に一輪挿すという風習もあったそう。小さな花に、人々は古くから特別な力を見出してきたのかもしれません。
キリスト教との関わり
カモミールは、中世ヨーロッパの修道院の庭でも広く育てられていた植物の1つです。心を落ち着け、眠りを助ける植物として、修道士たちの静かな暮らしに寄り添ってきました。
当時の修道院は、単に祈りの場であるだけでなく、薬草を育て、知識を蓄え、人々の健康を支える役割も担っていました。カモミールのような身近な植物も、そうした修道院の営みの中で、大切に受け継がれてきたのです。
現在の使われ方
カモミールは、カモミーラシャンプーに使われています。頭皮にやさしく、髪を落ち着かせるように整えます。


