記事: スズラン
スズラン
産地・特徴
ヨーロッパを中心に、北アジアや北米にも自生する多年草です。日陰を好み、森の下草として群生する性質を持ちます。
弓なりに伸びる茎に、白く小さな鈴形の花を連ねて咲かせ、晩春になるとその可憐な姿と甘く上品な香りで、多くの人を魅了してきました。
歴史・逸話
中世ヨーロッパの修道院では、薬草園にスズランが植えられることが定番でした。弓なりに曲がった茎と鈴形の花は「天国への階段」にもたとえられ、心を静める薬草として大切にされてきました。
フランスでは、1561年にシャルル9世がお守りとして贈られたことをきっかけに、5月1日にスズランを贈る習慣が今も続いています。
キリスト教との関わり
スズランは、聖書の雅歌に登場する「谷のゆり」という一節と結びつけられ、弓なりに伸びる茎と鈴形の花は「天国への階段」にたとえられてきました。英語では「Our Lady's Tears(聖母の涙)」とも呼ばれ、聖母マリアの涙が地に落ちてこの花になったという言い伝えも残っています。こうした背景から、中世ヨーロッパの修道院の薬草園には、スズランが定番の植物として植えられてきました。
現在の使われ方
スズランの香りは、ハンドクリームに息づいています。手を包み込むような、やさしい香りをお楽しみいただけます。

