メリッサ

別名:レモンバーム、コウスイハッカ、セイヨウヤマハッカ

原産地:南ヨーロッパ(地中海性気候)

エピソード:メリッサはギリシア語でミツバチの意味。ミツバチを引き寄せる芳香を持ち、この植物を好むことからこの名がついた。また、ギリシア神話ではクレタ王メリッセウス(蜜蜂男)の娘メリッサが幼いゼウスをハチミツで育てたと言われている。
古代ギリシア時代から蜜源植物として珍重され、薬用ハーブとして重視されてきた。繁殖力が非常に強く、かつては人間より長生きすると考えられていた。また、ペダニウス・ディオスコリデスの「薬物誌」にはサソリや毒グモの解毒剤として有効であるなどと書かれている。古代ローマの植物学者プリニウスの著書「博物誌」では鎮静作用、鎮痙作用、歯痛、喘息、傷の治療薬として記され、11世紀にはイスラム人イブン・シーナーの『医学典範』に「心を明るく陽気にさせ、元気を取り戻す」と記されている。
17世紀に世界中に修道院のあるカルメル修道会がレモンバームをベースに数種のハーブを加えたリキュール「カルメルのメリッサ水」を作ったことで、広く知られるようになった。

効能:神経を安定させ緊張やイライラ、うつ症状や不眠症の改善に役立つとされる。ヒステリー、パニック、神経の緊張などの改善にも用いられ、消化器系では神経性胃痛、食欲不振、吐き気の緩和に役立つとされる。入浴剤としても使用され、肌をなめらかにする効果もあるとされている。